秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
気になる
今日からまた仕事が始まる。
みんな9日間休みを取ったので仕事が溜まっていた。
朝から電話も鳴りっぱなしで営業のみんなも朝はいたはずなのに全員出払ってしまった。
13時を過ぎようやく電話が落ち着き始めた。
美花ちゃん、春子ちゃんと交代で休憩をとることにした。いつもなら一緒に取るが今日はそういうわけにはいかなさそう。
2人に先に行ってもらい私は後から行くことにした。
休み明けはやっぱり凄いな。
毎年のことだからこんなことになると思ってたけど…昨日までの休みモードから切り替えるのが大変だった。
美花ちゃん達が戻ってきて私と交代しようとしたところで橋本くんが帰ってきた。
「杉原、お前今から昼飯なの?」
「そう。今日は忙しくて交代にしたの。外暑かったでしょう。お疲れ様。」
「あぁ、暑くて参ったよ。今から蕎麦食べに行くんだけど行く?」
「行く!あそこだよね?」
「そう。休みで胃腸が疲れてるから今日はあそこのそばで胃袋休憩させようと思ってさ。」
「あそこの鴨南蛮が食べたい!」
「混んでる時間すぎてるからすぐ入れるかな。さっさと行こう。」
私は橋本くんと一緒に私たち同期の間で人気の蕎麦屋に向かった。
ここの蕎麦屋はとにかく美味しい。同期が見つけてきたけど先輩に知られたくないから、とみんなで黙っているお店。
それもあって今まで社員を見かけたことはない。
注文を済ますと橋本くんはいつもと違って何か話すのをためらっているような雰囲気があった。
「なに?どうかしたの?」
「あ、いや…。杉原は夏休み忙しかった?俺何回か誘ったのにさ。」
「あ、ごめんね。友達と遊んだり、急に旅行に行ったりしてたの。」
「友達…か。男だろ?」
「う…ん。」
「付き合ってんの?」
「う…ん。そうかな。」
「なに?自信ないの?」
「橋本くんは私の性格知ってるでしょ?私はそういうの苦手だし、お一人様まっしぐらだったでしょ?だから…どうして私?とつい思うんだよね。なんて…こんな話をしてごめんね。」
「いや。付き合い始めたばかりってこと?」
「う…ん。」
「杉原はそいつのことが好きなの?」
「うん。」
「そうか。ま、何かあればすぐに言えよ。」
「ありがとう。いつも気にしてくれていい同期だと思ってる。」
「お前が心配だからな。ま、遠慮なくな。」
「うん!」
私たちはお蕎麦を食べ終わると一緒に会社へ戻った。
みんな9日間休みを取ったので仕事が溜まっていた。
朝から電話も鳴りっぱなしで営業のみんなも朝はいたはずなのに全員出払ってしまった。
13時を過ぎようやく電話が落ち着き始めた。
美花ちゃん、春子ちゃんと交代で休憩をとることにした。いつもなら一緒に取るが今日はそういうわけにはいかなさそう。
2人に先に行ってもらい私は後から行くことにした。
休み明けはやっぱり凄いな。
毎年のことだからこんなことになると思ってたけど…昨日までの休みモードから切り替えるのが大変だった。
美花ちゃん達が戻ってきて私と交代しようとしたところで橋本くんが帰ってきた。
「杉原、お前今から昼飯なの?」
「そう。今日は忙しくて交代にしたの。外暑かったでしょう。お疲れ様。」
「あぁ、暑くて参ったよ。今から蕎麦食べに行くんだけど行く?」
「行く!あそこだよね?」
「そう。休みで胃腸が疲れてるから今日はあそこのそばで胃袋休憩させようと思ってさ。」
「あそこの鴨南蛮が食べたい!」
「混んでる時間すぎてるからすぐ入れるかな。さっさと行こう。」
私は橋本くんと一緒に私たち同期の間で人気の蕎麦屋に向かった。
ここの蕎麦屋はとにかく美味しい。同期が見つけてきたけど先輩に知られたくないから、とみんなで黙っているお店。
それもあって今まで社員を見かけたことはない。
注文を済ますと橋本くんはいつもと違って何か話すのをためらっているような雰囲気があった。
「なに?どうかしたの?」
「あ、いや…。杉原は夏休み忙しかった?俺何回か誘ったのにさ。」
「あ、ごめんね。友達と遊んだり、急に旅行に行ったりしてたの。」
「友達…か。男だろ?」
「う…ん。」
「付き合ってんの?」
「う…ん。そうかな。」
「なに?自信ないの?」
「橋本くんは私の性格知ってるでしょ?私はそういうの苦手だし、お一人様まっしぐらだったでしょ?だから…どうして私?とつい思うんだよね。なんて…こんな話をしてごめんね。」
「いや。付き合い始めたばかりってこと?」
「う…ん。」
「杉原はそいつのことが好きなの?」
「うん。」
「そうか。ま、何かあればすぐに言えよ。」
「ありがとう。いつも気にしてくれていい同期だと思ってる。」
「お前が心配だからな。ま、遠慮なくな。」
「うん!」
私たちはお蕎麦を食べ終わると一緒に会社へ戻った。