秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
お父さんとも夜ご飯を一緒に食べだいぶ打ち解けてくれた。

車だからお酒を飲むことはできないし、私の体調も今ひとつだから長居は出来なかったけど雅臣さんの真摯な姿を受け入れてもらえたと思う。

準備のいい雅臣さんは持参してきた婚姻届をとりだし、証人欄への記載を父にお願いした。

赤ちゃんができたこともあり早く手続きができれば、とは思っていたが準備の良さに驚かされた。

私たちの署名欄も両親に見守られながらここで記入した。

少し前まで私がこの紙を目にする日が来るなんて思いもよらなかった。
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