秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
翌日、午前中のうちに婚姻届を提出し私も雅臣さんと同じ田中になった。

雅臣さんに連れられそのまま指輪を見に行き結婚指輪を買った。
家に帰り雅臣さんに指輪をはめてもらうとドキドキして何も言えなくなった。

「真帆もはめてくれる?」

雅臣さんに言われ、私は左手の薬指に指輪をはめてあげようとするが手が震え指輪がなかなか入らない。

「そんなに緊張しないで。」

雅臣さんはそういい、私の手を包み込んでくれた。

「幸せになろうな。」

「はい!」
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