秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
リンドはまだ退社時間過ぎたばかりだからか席が空いていた。
明日から夏休みの会社が多いから返って美花ちゃんのように急いで帰る人も多いのだろう。

佐藤くんへ電話してみんなをリンドに誘導してもらうよう声をかけた。

先に来たメンバーで先に飲み始めることにした。
私と春子ちゃんは隣同士。
課長は私の前、橋本くんは春子ちゃんの前に座る。

ビールを持ち乾杯する。

うー…美味しい。
染み渡る…

「杉原、胃袋に染みてるんだろ。顔に出てる。」

「美味しいじゃん。自分だって染み渡ってるでしょ?」

「真帆さんと橋本さんって本当に仲良いですよね〜!」

「まぁ、俺たち苦楽を共にした同士だからな。」

「そうねぇ。」

「同期っていいですね!私は営業に同期がいないからつまらないです。」

そう言いながらもさりげなくサラダをとりわけ始めてくれる。
春子ちゃんってば女子力高い…。
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