秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
15分遅れてみんなも到着。
改めて乾杯をし、料理を注文する。

春子ちゃんはさりげなくどんどん取り分けてくれる。

「ありがとう春子ちゃん！」
みんな春子ちゃんに声をかける。

春子ちゃんはいいお嫁さんになるんだろうなぁなんて思っていると今度は橋本くんが取り分けてくれたお皿が渡された。
先程人数が増えた時に席を移動し私は橋本くんの隣になったからだ。

「ありがとね。橋本くんもいい嫁になるね。」

「養ってれるの？」

「ウフフ。ごめんねぇ、甲斐性がないから養えないなぁ。」

「ならダメだな。嫁にはなれないな。」

「ざんねーん。」

課のみんなが会話を聞いて茶化してきた。
「もうお前ら仲良すぎだからこのまま市役所行ってこいよ！」
「そうだそうだ！」
「嫁にもらうんじゃなくていっちゃえよ！」
みんなはふざけて言ってくる。
これも私たちが同期で仲がいいことや、営業のみんなと付き合いが長いからふざけていってくる。
もうこの会話何回したか…営業課のネタだ。
そうじゃなきゃセクハラだ。

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