秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
「俺たち、結ばれない運命なんですよ。なぁ。」

「そうなんです。そういう星の元に生まれてきてしまって…。」


「アハハ…今日も小ネタをありがとさん。」
みんな、私と橋本くんの掛け合いを笑う。

和気藹々としているうちの課は仲がいいと思う。
急にこうやって誘い合って飲みに行くこともあるし、こういうコミュニケーションがあるからこそ仕事もやりやすくなるんだと思う。
最近は職場の飲み会とか流行らないとか言われるけど私はこんな和気藹々とした飲み会なら是非やった方がいいと思う。
こういう個人を知るチャンスってなかなかないし面白かったりもする。
私はこういう雰囲気嫌いじゃないなぁ。

楽しく2時間を過ぎたところでトイレに立つ。
程よく酔い、明日からの夏休みで開放感もある。
みんなと飲めて楽しかったし笑いが止まらない。
トイレから戻ると私のいたところには違う人がいた。

空いてる席に座ると隣は課長だった。
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