秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
今日も頼まれた資料が終わらず残業になってしまった。
明日の昼までだから焦ることはないがキリのいいところまでやってしまいたい。
美花ちゃんは手伝うか聞いてくれたが美花ちゃんの手を煩わせることもなさそう。
先は見えてるから帰って大丈夫だよ、と声をかけ先に帰ってもらった。
はぁ〜…
最近疲れるなぁ。
8時になり誰もいなくなったフロアを見渡しながら伸びをする。
そろそろ帰ろうかな。
背もたれに寄りかかり天井を見上げるように伸びをしていると後ろから声がかかり驚いた。
「お疲れだな。大丈夫か?」
「か、課長。すみません、すごい姿をお見せして…。」
「まだ残ってたのか?」
「はい。キリのいいところまで仕上げてしまいたくて。」
「まだ終わらないのか?」
「いえ。もう終わりました。帰ります。」
私はバタバタと資料を片付け、パソコンの電源を落とした。
「お先に失礼します。」
「待て!」
「ふぇ…?」
「お腹空いてないか?」
「はぁ。まぁ空いてはいます。」
「よし、なら食べに行こう。」
「いえ、大丈夫ですのでお気遣いなく。失礼します。」
課長は実は見た目20代に見えるなかなかのイケメン。仕事も出来るので今や社内では旦那にしたい男ランキング上位にいる。そんな人とご飯食べても緊張するし、もし見られでもしたら明日から『お局が課長をそそのかした』とでも言われかねない。
私は平穏な日々を送りたいだけ。これから定年まで働く可能性のある職場の居場所を無くしたくない。故にイケメンに関わってはいけない。
「お腹空いてると言っただろう。」
「いえ。家に夕飯の用意をしてきたので失礼します。」
私は慌ててフロアを出てエレベーターに乗り込んだ。
ふぅ、危ない、危ない。
無駄にイケメンだから、無駄に仕事のできる男だから近寄ってはダメなのよ。
仕事ができて顔がイマイチならよかったのになぁ。
もちろん家にご飯なんてある訳なく、降りた駅にあるお弁当屋さんで買って帰った。
あーあ、課長とならきっとおしゃれなイタリアンとかに行っちゃうんだろうなぁ。
ふふ、想像するだけでもやっぱり私の隣にいる姿は見えてこないわ。
明日の昼までだから焦ることはないがキリのいいところまでやってしまいたい。
美花ちゃんは手伝うか聞いてくれたが美花ちゃんの手を煩わせることもなさそう。
先は見えてるから帰って大丈夫だよ、と声をかけ先に帰ってもらった。
はぁ〜…
最近疲れるなぁ。
8時になり誰もいなくなったフロアを見渡しながら伸びをする。
そろそろ帰ろうかな。
背もたれに寄りかかり天井を見上げるように伸びをしていると後ろから声がかかり驚いた。
「お疲れだな。大丈夫か?」
「か、課長。すみません、すごい姿をお見せして…。」
「まだ残ってたのか?」
「はい。キリのいいところまで仕上げてしまいたくて。」
「まだ終わらないのか?」
「いえ。もう終わりました。帰ります。」
私はバタバタと資料を片付け、パソコンの電源を落とした。
「お先に失礼します。」
「待て!」
「ふぇ…?」
「お腹空いてないか?」
「はぁ。まぁ空いてはいます。」
「よし、なら食べに行こう。」
「いえ、大丈夫ですのでお気遣いなく。失礼します。」
課長は実は見た目20代に見えるなかなかのイケメン。仕事も出来るので今や社内では旦那にしたい男ランキング上位にいる。そんな人とご飯食べても緊張するし、もし見られでもしたら明日から『お局が課長をそそのかした』とでも言われかねない。
私は平穏な日々を送りたいだけ。これから定年まで働く可能性のある職場の居場所を無くしたくない。故にイケメンに関わってはいけない。
「お腹空いてると言っただろう。」
「いえ。家に夕飯の用意をしてきたので失礼します。」
私は慌ててフロアを出てエレベーターに乗り込んだ。
ふぅ、危ない、危ない。
無駄にイケメンだから、無駄に仕事のできる男だから近寄ってはダメなのよ。
仕事ができて顔がイマイチならよかったのになぁ。
もちろん家にご飯なんてある訳なく、降りた駅にあるお弁当屋さんで買って帰った。
あーあ、課長とならきっとおしゃれなイタリアンとかに行っちゃうんだろうなぁ。
ふふ、想像するだけでもやっぱり私の隣にいる姿は見えてこないわ。