秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
「「いただきます」」

ベッドの前にある小さなテーブルに2人で並び、座った。
狭いテーブルで向かい合わせは恥ずかしく、テレビに向かうようにして2人で並んで食べた。

「美味しい!」

私が作るナポリタンとは何かが違う。
ん??
なんだろう。

「真帆の作ったサラダも美味しいよ。モッツァレラもアボガドとかレタスとかいろんな野菜を和えると美味しいな。レモンでさっぱりしてる。夏にいいな。」

「ありがとうございます。」

「雅臣さんのナポリタンも美味しいです。私が作るのと何が違うのかな。」

「コンソメを少し入れるんだ。あるならウスターソースも少しだけ入れると更にいい。バイトしてる時に習ったんだ。」

「隠し味ですね!」

「あぁ。」

2人で楽しい夕飯を食べることができた。
片付けも2人でして、今日はずっとくっついている気がする。

食後にお茶を入れ座っていたが流石に遅くなってきたし帰るのかな、と思った。
寂しいなって思った。
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