秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない

ヤキモチ

「真帆、夏休みもう残りわずかだし出かけないか?星空を見に行こう。」

「いいですね。」

「行きやすいし長野にでも行かないか?一つくらい空いてる部屋もあるだろう。調べてみよう。」

「はい。」

調べてみると値段は高いが空いてる部屋はまだありそう。
1泊くらい贅沢しても大丈夫かな。
ホテルの部屋を1つ雅臣さんが予約してくれた。

「今日思いついて明日行けるなんて不思議。私はそんなことしたこともなかったです。旅行って前もって計画して、ネットで色々調べて…って思ってました。」

「真帆らしいよ。でも思い立っていくのも楽しくないか?」

「雅臣さんは…こういうの慣れてるんですね…。」

「そうかな?計画性がないだけじゃないか?」

あーあ…
こういうところで経験値の差が出る。

「真帆、明日の準備をしながらネットで他にどこに行けるか調べようか。」

「はーい。」

気持ちを立て直し支度を始めた。
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