秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない

自信をください

「真帆、出たよ。」 

俺は真帆に声をかけるが返事がない。
あれ?
トイレにもいない。
ん?
売店?

少し待つがなかなか戻ってこない。
スマホを鳴らしてみるがバッグの中で鳴っているようだ。
そもそも買い物なのにバッグが置いてあるなんておかしくないか?

ん?

なんだか違和感を感じる。
真帆はどこに行った?
ん?
胸騒ぎがする…。
俺は1階へ降りるが売店やロビーを探すが真帆の姿は見えない。

どこに行った?

何でいなくなった?

何かあったのか?

ホテルの周りを探し始めるが見つからない。
一度部屋へ戻るが真帆が戻ってきた様子はない。

また外を探し回るが明るいところに真帆の姿はない。

まさか?と思い林道を進む。

林道をだいぶ進むと水音が聞こえてきた。

川があるのか?

そのまま歩みを進めると薄暗がりの中で岩に座り込む真帆の姿があった。
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