秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
2人でベッドの中に入り、私は雅臣さんに抱き包まれる。

「真帆。今日真帆がああやって行動を取らなかったら俺は知らず知らずのうちに真帆を傷つけて、真帆を失っていたかもしれない。真帆には何でも言って欲しいんだ。」

「はい。」

「真帆にずっと笑っていて欲しい。真帆、好きだよ。」

「私も。雅臣さんに惹かれすぎて怖い。だからいつか離れていくかもしれないって勝手に不安になって…。でももう雅臣さんにちゃんと話すって約束します。」

「ありがとう。」

「今日はこのまま寝よう。」

頭を撫でられていると雅臣さんの胸の音を聞きながら知らない間に眠ってしまった。
雅臣さんの胸の中にいると不思議と安心する。
いつまでもここにいられますように…。
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