社長じゃなくて、君の夫になってもいいですか？ 〜社長、嫌いになってもいいですか？シリーズ 第２章〜

雨音が入ってきたおかげで、仕事が少しずつうまくいき始めたので、それからまた数人インターンを雇った。

そのインターン達は、僕と同じように夢を追いかけるタイプの人間が多く、彼らと仕事終わりに軽く飲みに行くというのも、楽しみの１つになっていた。

そんな飲み会に、雨音を誘おうかと思っていると、すでに別のメンバーが誘っており
「いえ、結構です」
とバッサリ切られていた。

それどころか
「あなたの仕事、雑すぎる。飲みに行く暇があるなら、ちゃんとして」
とまで言っていた。

その後飲みの場では案の定
「あの女、絶対結婚できない」
などと、雨音の悪口が始まろうとしていた。
その時僕は
「メンバーの悪口は控えてね」
とたしなめた。
その時は「わかりました〜」と面白くなさそうに別の話題になった。

しかし、その帰り道に、それが起きた。