社長じゃなくて、君の夫になってもいいですか? 〜社長、嫌いになってもいいですか?シリーズ 第2章〜
それから、あの発言をしたメンバーには辞めてもらった。表向きは、仕事をちゃんとこなしてくれないから。
でも、本音は少し違った。
「社長」
「何?」
そのメンバーを辞めさせた次の日に、彼女から話しかけられた。
少し、胸が痛む。
「あいつ、辞めたんですか?」
あいつとは、そのメンバーのこと。
「ああ……別のことをしたいからって……」
嘘を、ついた。
「そうなんですね。あの人仕事雑で、あまり好きじゃなかったから、少し苦手だったんですよ」
彼女の言葉に、ほっとする自分と、今すぐ逃げたい自分が同居していた。
あいつは、君を狙ったから近づけたくなかった。
これが本音。
否応でも自覚させられた、10歳も下の……つい最近まで少女だった君への恋。
僕はこの日から、君に嫌われるのが怖くて、君に近づけなかった。
でも、本音は少し違った。
「社長」
「何?」
そのメンバーを辞めさせた次の日に、彼女から話しかけられた。
少し、胸が痛む。
「あいつ、辞めたんですか?」
あいつとは、そのメンバーのこと。
「ああ……別のことをしたいからって……」
嘘を、ついた。
「そうなんですね。あの人仕事雑で、あまり好きじゃなかったから、少し苦手だったんですよ」
彼女の言葉に、ほっとする自分と、今すぐ逃げたい自分が同居していた。
あいつは、君を狙ったから近づけたくなかった。
これが本音。
否応でも自覚させられた、10歳も下の……つい最近まで少女だった君への恋。
僕はこの日から、君に嫌われるのが怖くて、君に近づけなかった。