愛は愛より愛し
コンビニ店内は涼しく白い蛍光灯にホッとする。この明るさを感じると、安心感があるのだ。
「中華丼食べよ」
「熱いもの食べる気が起きない……蕎麦で良いや」
「閑野って夏はいつも蕎麦食べてる気がする」
「いや大体蕎麦かたぬきうどん。ご飯ものって大抵熱いから」
ざる蕎麦を手に取りたぬきうどんも目に入る。温泉卵も良いかもなー、と思いながらも、ざる蕎麦に心は決まっていた。
「スイーツみてくる」
「私コーヒー」
それぞれのコーナーへと分かれる。私はずらりと並ぶコーヒーの棚を見た。新商品にも揺れるけれど、いつも飲んでるのも良い。