愛は愛より愛し

「地雷じゃないです。うちの妹たち、奨学金で大学行ってるので、お金あるなら返済に使いたいなと思って」
「あーまじか。俺も全額だったから返すの苦労したわ」
「やっぱりそうですよね。私が高卒なので、絶対妹たちには進学して欲しくて……んー間違いましたかね」

灰を落とす。田崎さんがこちらをきょとんと見ていた。

何か私の顔についているのか。
もしや、さっきのタルタルソースが。

「お前、苦労してんだな」
「え、ああ……」
「煙草、いるか?」
「くれるんですか! ありがとうございます!」

煙草を1ケース貰えた。

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