愛は愛より愛し
間違ってなかった。
苦労でもない。
私は、私のやりたいことをやってきた。
「どうしたの?」
抱き寄せられたまま恭子は尋ねる。
「いやーなんかね、ありがとう、好き」
「え、それって煙草??」
「煙草も好き」
私の答えにふふ、と笑った恭子の声が心地良い。
恭子が妹になったのは、私が中学生のとき。
そう考えると、家族になってまだ十数年しか経っていないのか。
もうずっと、一緒にいる気がする。
私と霙が話している所に義母から勧められてやって来た。最初は恥ずかしがっていたみたいで、全然話さない子供だった。