愛は愛より愛し

それが今は姉に煙草をカートンで貰ってくるような女に成長して。

「今日の夕飯何にする?」
「卵とネギあるし、炒飯かな」
「チャーシュー買ってこ!」
「良いね、明日のパンも買わないと」

恭子が離れて、私の腕に絡んだまま歩き出した。

近所のスーパーへ足を向ける。
ふと恭子が立ち止まり、私から離れた。来た道を振り向き、動かない。

「なに?」
「ん? なんか今、見られてた気がして」
「道の真ん中で煙草のカートン喜んでたらそりゃ見られるでしょう」
「んーそう……かな」

私が抱きついたのも要因のひとつだろうけれど。

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