愛は愛より愛し
「後で上司に指摘されて青い顔をする新卒がいましたとさ」
「それ……今の私ですからね」
他人事とは思えず、同情する。
「閑野さんは別に誰に咎められる謂れもないと思うけど」
「私が咎めるんですよ」
「えー。折角できた親友なのに、寂しいなー辛いなー僕明日から仕事できないなー」
「子供みたいなこと言わない」
「じゃあ今まで通りに話してくれる? 名前もそのまま」
言われて、考える。
いや、世名が仕事できないのと、私のことは何も関係なくない? 別に迷惑がかかるのは周りの……。
そこまで考えて、馬鹿馬鹿しくなった。
その周りに、私も含まれていることに気付いたから。