イケメン御曹司の甘い魔法

「芽衣、お風呂の準備ができたから、先に入っておいで…」

優斗さんは、パジャマ替わりに自分のTシャツを貸してくれた。
背の高い優斗さんのシャツは、ミニスカートくらいの丈になりそうだ。

前回は、酔いつぶれて寝てしまったので、朝シャワーを急いでお借りしただけだ。
お風呂にゆっくり入らせてもらうのは初めてだ。

いつも優斗さんが入っているお風呂だと思うと緊張する。

お風呂はとても綺麗で広々していた。バスタブも半円形で広い。
大きな窓ガラスからは夜景が見えて、ラグジュアリーなホテルのようだ。
大都会の夜景を見ながらお風呂に入れるなんて、やはり私と住む世界の違いを感じる。
窓ガラスの水滴が、キラキラと夜景を反射する。

当たり前ではあるが、シャンプーやボディーソープが男性用で、いつもと違う香りがする。
男性用を使うのは初めてで、少しドキドキする。

< 29 / 111 >

この作品をシェア

pagetop