イケメン御曹司の甘い魔法
そして、もう一つ頭を抱えたくなる事があった。
これだけの大騒ぎをしてしまったのだから、会社中に私と優斗さんの関係は知られてしまうことになる。
社長や、優斗さんが居なくなると直ぐに、会社内の女性に囲まれた。
「木下さん、今の話どういうこと?いつの間に藤堂さんと付き合っていたの?」
「木下さん、まさか藤堂さんと結婚するの?」
私を囲む女性達があちらこちらから、連続攻撃だ!
「-------っええと----あの---その---だから---」
真理子が困っている私の手を掴んだ。
「芽衣、逃げるよ!!」
真理子に引っ張られるように、その場から走って逃げる。
大変な事態だけど、真理子と目を見合わせて笑ってしまう。