イケメン御曹司の甘い魔法

パーティーには優斗さんの知り合いが沢山来ているため、挨拶に忙しそうだ。
このパーティーでも優斗さん目当ての女性は大勢いる。
あっという間に、優斗さんは女性に囲まれていた。
優斗さんがモテるのは、充分かっていることだし、努めて気にしないようにする。

すると、私は肩をトントンと叩かれた。
振り返ると、そこには社長の姿があった。
社長は私に優しく笑顔を見せてくれる。
よく見ると、優斗さんは社長に似ている。
年齢を重ねても、社長はとても魅力的な男性だ。
ウオーキングしている姿に、なぜ私は気が付かなかったのだろうと今更反省する。

「木下さん、とても綺麗だ。今日はよく来てくれたね。」
「はい。このような華やかなパーティーに出席させて頂き有難うございます。」
「これから優斗のパートナーとして、パーティーやフォーマルな場所に出てもらう事も多くなると思うから、少しずつ慣れなさい。」

社長から優斗さんのパートナーと言われると、とても嬉しいが緊張する。
私にその大役が務まるのかと心配にもなってくる。


< 50 / 111 >

この作品をシェア

pagetop