イケメン御曹司の甘い魔法
両親が来る


朝、私は優斗さんよりも少し早く家を早く出て、会社に向っていた。

すると、珍しく実家の母から携帯に電話が入った。

「おはよう、お母さん。朝からどうしたの?」

母からの電話は、東京にいる知り合いが怪我で入院したので、お見舞いに来るという内容だった。
お見舞いだけなら問題ないのだが、せっかくだから私のアパートに寄りたいと言っている。
母だけではなく、父親も一緒に来るという。

大ピンチだ。

まだアパートは借りたままだが、荷物は殆ど優斗さんのマンションに運び、要らないものは処分してしまったのだ。

アパートに殆ど荷物は残っていない。
どう考えても不自然だ。

両親にはまだ優斗さんの話をしていない。
彼氏がいる事さえも知らない。
そんな私が、彼氏と一緒に住んでいると知れば大事件だ。

しかも、明日には東京に来るという。


(-------どうしよう、優斗さんに相談したほうが良いかな------)



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