イケメン御曹司の甘い魔法


それまで何も言わなかったお母様は、突然何か思いついた様に話し始めた。

「ねぇ、優斗。よかったら芽衣さんとの結婚式と私達の再婚の結婚式を一緒にやるのも良いのではないかしら…」

「母さん、そんなに簡単に決めないでくれ!」

お母様は簡単に言っているが、恐らく大変なことだ。
冷静に考えれば、社長の結婚式と副社長の結婚式を一緒に行う事になる。
きっと会社も大騒ぎになるだろう。

お母様はそんなことは、あまり気にならないようだ。
マイペースなところは、少し優斗さんにも似ているように思う。

そして、自分の思い付きに喜んでいる。

「芽衣さん、あなたのドレスは私が作るわね。今から楽しみね!」



その後の話し合いで、結婚式は半年後と決まった。
結婚式の時に、優斗さんの社長就任も発表することになる。

余りにも急な話に、優斗さんは頭を抱えている。





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