粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題
<大森の事務所・>

大森はその目を無視して言った。
「私は・・無理でしょう」

「だから、大森は4メートルくらい離れていれば、
何とかなると思うけど」

瞑王にとって、
リシェルは特別な存在なのだろう。

それに俺のファンって・・
まったく・・信じられない・・・

大森は
<瞑王は一度言い出したら
引かないから、ここは仕方がない>
と、思いつつ口を開いた。

「わかりました。
移動方法を考えましょう。
私が4メートル以上離れての
行動になりますから。
場所の希望はありますか?」

瞑王は紙を出した。
「リシェルの希望は・・
競馬場とゾンビの映画鑑賞、
あと、ケーキバイキング」

「ああ、それと秋葉原のメイドカフェね」

まったく、
瞑王はリシェルにどんな情報を入れているのか・・・

金銭欲の渦巻く場所、
かつ死体の復活・・アニメファンか・・?

「予約を入れておきます・・」
大森は事務的に答えた。



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