粗大ごみを拾ってしまった（番外編その２）大森VS巫女の壁ドン問題

＜神社・境内・＞

「ああ、わかった、そうするよ」
瞑王は大森に向かって言った。

「大森、彼女は霊格の違いで、
直接音声変換ができないんだ」

大森は＜なるほど＞と、
うなずき
「私とは使用周波数が違うのですね」

「そう、だから俺が中継、変換役をするから」
瞑王の言葉に、
リシェルがうなずいた。

次に瞑王がリシェルの手を握って歩いてきた。

大森はすぐに後ずさりした。
４メートルは、確保しなくてはならない。

それにしてもこのゴスロリ系かわいさは際立って(きわだ)いる・・

璃音の芸能事務所をやっていた経験からも、判断した。

とにかく秋葉原・原宿・新宿・池袋に連れていったら、
スカウトの餌食(えじき)になってしまう。

移動ルートも考えなくては・・・
メイドカフェはだめだろう
大森は急いで今日のルートを考え直していた

「大森・・大森・・」
瞑王が大きな声を出した。

「リシェル様って＜様はつけないで呼んでほしい＞ってさ」