粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題
<ホテル・ビュッフェ会場・>

あと、30分くらいか

駐車場の車に、連絡をしないといけないな・・
大森がそう思った時、
リシェルの声が耳元で響いた。

「大森様、
ケーキは召し上がらないのですか?
とってもおいしいのに」

リシェルは4メートル先で、
ちょっと不安げに、
大森を見つめていた。

「私は甘い物が苦手で・・」
大森はそう答えると
リシェルがつぶやくように言った。

「そうなのですね
コーヒーのおいしいお店にすれば・・・よかったかしら」

「私の事は、
気になさらないでください」

大森はリシェルに向けて、
お客様に接するように、
丁寧に言った。

「はい・・」
リシェルの声音(こわね)は落胆の色が見えた。

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