粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題
<神社・石壁・>

「この辺でいいかな・・?」

神社の道はすでに暗く、
人通りはない。

うす暗く灯る街灯と、木の葉のざわめきが耳をかすめるだけだ。

瞑王はリシェルの方を向き、
指でOKサインを見せた。

4メートル先のリシェルが、
大きくうなずいた。

瞑王は周囲を見渡し、
石垣に背を向けるように立った。

身長は大森の方が少し高い。

「じゃぁ、いいですか・・」
そう言って、
大森は、壁に片腕を伸ばして、
瞑王にせまる姿勢を取った。

「きゃぁ・・つ」
リシェルの期待の声が上がるのが
聞こえる。

間髪入れず、リシェルの興奮気味の声が聞こえた。

「その続きが見たいですぅ!!
大森様・・
BL・・お願いします!!」

大森は、
本当に地面にへたりこむ
気持ちになった。

なんで、俺がここまでやらねばならないのか・・・

瞑王はリシェルに・・・
BLも見せているのか。

腐女子教育もしているのか!

リシェルには罪はない。

何も知らないあの娘に、
俗界のあれやこれやの情報を
入れている瞑王が悪い。

「あの、ですね・・
いい加減にして・・」

大森の声に怒りがこもった。
「・・・・・」
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