粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題

巫女のメール・28-29ページ

<大森の事務所・深夜>

深夜のほうが、
仕事がはかどる・・
大森はそう考えていた。

だが・・今夜は違った。

書類を読もうとしても、
目が滑るようで、
頭に入らない。

その時
ポーン♪

スマホからメールの着信が入った。

<リシェル>からだった。

大森様
今日は本当に
ありがとうございました。

私にとって、
とても大切な思い出の1日になりました。
大森様に感謝しております。

でも、本当は
大森様と手をつないで、
歩きたかったです。

BLのお話も
いっぱいしたかったです。

きっと、今もお仕事されていますよね。
無理なさらないようにしてくださいね
さようなら  💝

最後の♥マークはチカチカ光っている

返信するべきなのか・・
そのままにすべきなのか・・・

大森は額に手をあてて、考え込んでいた。

俺は別にBLの信奉者ではないのだが・・・
リシェルの誤解は解いておきたい。

それに
瞑王が芸能活動をしていた時は、
俺はマネージャーとして
「ファンを大切にしてください」
と、何回も言い続けた・・・・・

リシェルの気持ちを、
大切にするためには・・・

大森は
自分を無理やり納得させるように、想いをめぐらしていた。

大森は首を横に振りながらも、
スマホを取り出した。

そしてメール文を打ち始めた。


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