粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題
<冥府の王宮・大森の執務室・14時>

エリカって誰だ?

「その・・エリカちゃん・・
とは?」

瞑王はニカッと笑った。

「俺のかわいい娘に、決まってるやん。」

大森は頭を抱えた。

瞑王の暴走だ・・
まだ会議前なのに・・・
名前まで決まっているのか

「エリカちゃんの教育の事なんだけどさ・・
教育係は大森がやるじゃん」

「まだ、
正式ではありませんが・・・」

大森は慎重に言葉を選んだ。

ミイヤの弟・・
あの悪態をついた悪ガキ相手の
教育は大変な仕事になる・・・

まぁ、
<女の属性>で生まれるなら・・
もう少し何とかなるだろう。

現世の母親になるミイヤも、
こどもには、しつけをしっかりするだろうし。

瞑王は、
いつも子鬼の秘書が座る椅子に、
またがるように座った。

背もたれに、あごを乗せるような姿勢で

「大森は、
現世と、獄界、冥界の事は
精通しているから、
いいんだけど、

天界の霊体を、
サポートでつけたほうがいいと
思うんだよね。」


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