粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題
<大森の事務所・>

大森の予想通り、
瞑王が立っていた。

「リシェルの件ですね」
大森が先に言った。

「そう、大森が採用連絡したって
聞いて・・確認にきた」

瞑王はそう言いながらも、
大森の胸元を凝視している。

「試験採用期間を、設けさせていただきます。

彼女はアレルギーもあるし、
どの程度、仕事ができるのか見たいので・・」

瞑王は首を横に振りながら言った。

「ふーん、でもリシェルは
大森に・・・
もう(しるし)をつけているよ」

大森は怪訝(けげん)な顔をした。

(しるし)・・・とは?」

「現世的には
自分の物・・って感じかな。
獄界的に言えば、キスマーク」

瞑王はククッと、
笑いがこらえきれないというように言った。

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