粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題
<大森の事務所・>

大森の頭に
?マークが山ほど浮かんだ。

そうだ・・
瞑王と最初の出会いの時、

あのキスの前に
(しるし)をつける>と言っていた。

俺にはあの時から、
瞑王の(しるし)がついていたのか?

(しるし)があるから
神殿まで、獄界の俺も行く事ができたのか。

「いやー、彼女もやるよね。
大森のネクタイ・・
リシェルの痕跡がついている。
首輪のつもりなのかも」

大森は思わず、ネクタイをつかんだ。

「あ、一度ついたら、ネクタイ、
はずしても消せないから・・

別に仕事には問題はないよ。
影響が出るものではないし」

大森は唖然(あぜん)として立ち尽くしている。

「天界でも、わからないよ。
リシェルの自己満足なんだ。
リシェルしか見えない、
マークのようなものだから。

だから、
俺も知らないふりをしておくけど」

<首輪?><キスマーク?>
あの美少女が・・・
やるのか?

「まぁ、大森に抵抗あるなら、
俺が責任もって消すけどさ・・」

瞑王が体を、
くの字に曲げて、笑っている。

< 33 / 34 >

この作品をシェア

pagetop