粗大ごみを拾ってしまった(番外編その2)大森VS巫女の壁ドン問題
<冥府の王宮・大森の執務室・>

次に
瞑王は椅子を一回転して、
机にむけた。

「大森の属性は<男>だし、
エリカちゃんは女の子だから、

天界のサポートは
<女>の属性がいいかと思ってさ」

瞑王は
机の上のペンをくるくる回した。

「そうですね」
大森は考え込んだ。

瞑王になれば、
天界にも人脈や情報網を作っておかねばならない。

確かに天界については、
俺は強いとは言えない・・・

瞑王が立ち上がった。

「明日の転生会議の後、
時間作ってくれないかな。

候補、一人いて、会ってもらいたい」

「面接ですか?」

「うーん、
大森が組むからさ、
大森とうまくやる()じゃないとだめじゃん?」

「わかりました。」
大森は余計な事は言わない。

「じゃぁ明日、頼むわ」

瞑王は金粉を散らして、消えかかったが・・

ふと
思い直したように元に戻った。

「大森さ・・彼女とかいないの?」

「プライベートと仕事は、
わけておりますから」

瞑王は<そんなものか>という
感じで

「そっか。天界の()
入るから、
大森の彼女が、焼きもち焼いたら
悪いと思ってさ」

大森はまったく表情を変えず

「御心配には及びません。
獄界では特定の恋愛関係を、
つくらないですから」

瞑王は大森の発言を聞いて、
からかうように

「エリカちゃんと恋愛関係になったら、
お前の事を殺すからね」

「ありえませんね」

大森はあっさりと答えた。

瞑王のやり取りには・・・
だいぶ慣れた。

大森は思った。
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