【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
その日の夜、高城藍に呼び出されたその場所に来ていた。
絶対行かないと思っていたのに、結局足が向いてしまった……。
「いらっしゃいませ〜」
と声が聞こえる中、一人カウンターに座りお酒を飲んでいる男性が目に入った。
……いた、高城藍だ。
「こんな所まで呼び出して、何なんですか?」
わたしは高城藍に近寄り、そう言った。
「来てすぐの第一声がそれ?」
「わたしは忙しいので、手短にお願いします」
わたしは高城藍の隣に座ると、ジントニックを頼んだ。
「かしこまりました」
ジントニックを注文したわたしに、高城藍はこう言ってきた。「お酒は強い?」と。
「……嗜む程度に」
「そう」
「で、わたしを呼び出した理由はなんですか?」
わたしは目の前に置かれたジントニックを飲むと、そう言葉にした。
「君を俺のものにしたい」
「……は?」
何言ってるの?訳が分からない。 俺のものにしたい……?
「俺のパートナーにならない?公私ともに」
「はっ? 何をバカなこと……!」
パートナーって……。本気で言ってるの?
「どう?いいアイデアだと思うけど?」