【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
「んっ、藍……っ」
藍とキスすると、最近なぜか胸がときめく。まるで青春時代の学生みたいな、そんな気持ちになった。
「愛してるよ、透子」
「……わたしも」
こうして一緒に過ごしてみて、そう思える日が来るなんて思ってもなかった。
だけど今なら、本当にそう思える。
「ああ。……一緒にいよう、これからもずっと」
藍のその言葉に、わたしは嬉しくなって思わず「うん。ずっと一緒に、ね」と答えた。
「ああ。俺は死ぬまでずっと一緒にいるよ、透子と。……いや、透子と子供と一緒に」
わたしは藍の言葉に嬉しくなって「……うん。約束、だからね」と返事をした。
「ああ、約束だ」
わたしは藍がくれたその言葉を、その約束を、誰よりも信じてるんだ……。
藍のこと大好きだから、家族になりたい。ずっとずっと、一緒に……。
「……あ、今赤ちゃん動いた」
わたしはお腹に手を当てながら、藍にそう伝えた。
「本当か?どれどれ」
お腹に手を当てながら感じようとした藍だけど、「おかしいな。動かないな……」と言っていた。
「タイミング、合わなかったね」