【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉


「気にせんといて。 ほな、足元に気をつけてね?お姉さん」

「ありがとうございました」
   
 わたしは再び荷物を持って電車を降りると、エレベーターで改札のある階まで降りて電子マネーをタッチし、改札を出た。

「……よし、もうひと踏ん張りだよ」

 赤ちゃんももう少し、頑張ってね。もうちょっとでお家に着くからね。

「ふぅ……疲れた」

 その後重い荷物を両手に持ち、わたしはゆっくりと歩きながら自宅に戻った。

「ちょっと休憩、してからにしようかな……」

 買い物で疲れたため一旦荷物をキッチンに起き、わたしは水を飲んだ。
 なんとなくお腹が張っているような気もしていたため、先生からもらった張り止めの薬も、念の為に飲んだ。

「……いい感じ」

 部屋の飾り付けはすごくいい感じ。後は料理を作って待つだけか……。
 藍はこの部屋を見たら、どんな反応してくれるだろうか……? そう考えただけでワクワクして、ちょっとドキドキもする。

 まずは洗濯物をバルコニーから部屋の中に入れ、そのまま夕飯の支度を始めた。
 ケーキも冷蔵庫に入れ、ローストチキンを焼き始める。
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