【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
「ドリアも作らなきゃ」
ローストチキンだけでなく、藍の好きなドリアも作ってあげようっと。藍はドリアを作ってあげると、とても喜ぶんだ。
「美味しいドリア、作らないと」
ドリアを作っていると、18時半すぎに藍から【今から帰る】と連絡があった。
わたしは【分かった。気をつけてね】と一言メールを返して、再び夕飯作りをした。
「急がないと……!」
藍が帰ってくるまでに、夕飯を作り終えないと……。間に合わないかもっ……!
なんて思いながら、ローストチキンを焼いた。
「で、出来た……」
なんとか夕飯を作り終えると、一段落つきソファに座った。
「藍、喜んでくれるかな……? ねっ」
なんて思いながら、わたしは藍のことばかりを考えていた。
「藍の誕生日……。良いものにしたいね」
わたしはお腹を撫でながら、赤ちゃんの鼓動を感じながら、少し幸せに感じた。
「藍、遅いな……」
いつもなら帰ってくる時間なのに、珍しく藍の帰りが遅い。
「ただいま、透子。遅くなって済まない。道が混んでいた」
って思っていたけど、結局帰り道が混んでいただけらしい。