【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉


 藍にそう言われたわたしは「もちろん。これからも藍にずっと愛してもらう覚悟なら、あるに決まってるでしょ? だって藍の妻になれる女は、わたししかいないんでしょ?」と返事を返した。

「ご名答。よく出来ました」

 そう言ってハニカムような笑顔を向けた藍に、今度はわたしから藍の唇にキスをした。

「藍、浮気したら離婚するからね?」

「バカだな。俺が浮気なんてする訳、ないだろ?俺は透子一筋の男なんだから」

「本当かな〜」

 なんて言いながらも、わたしは藍のことを信じている。藍だけが、わたしの全てだ。
 藍と出会って気づいた。大切な人はいつも、すぐそばにいることを。

「あ、動いてる」

「どれどれ?」

 こうして父親になる嬉しさが、藍からたくさん伝わってくる。
  藍はきっといい父親になる。わたしはそう確信してる。

「赤ちゃん、産まれたら……。わたし、なんだか泣いちゃいそう」

 きっと感動して、泣いてしまうに違いない。 

「大丈夫だ。その瞬間を、俺も一緒に見届けるから」

「……うん」

 藍が一緒なら、わたしはもう何も怖くない。藍がいるから、大丈夫。
< 148 / 157 >

この作品をシェア

pagetop