【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
「仕組むって……。そんなことする訳ないだろ?」
「絶対ウソよ! アンタあの時、わたしを酔わせて自分のモノにしようとしてたでしょ!?」
今でもハッキリと覚えている、あの言葉。頭に焼き付いて離れないもの。
「アンタわたしのこと抱いた時……。避妊しなかったの?」
一夜の過ちだと割り切っていたけど、そんなことまるでなかった。
わたしはまんまと、この男の策略に嵌ってしまったようだ。 不覚にも、抜け出せない無限のループに。
「だから言っただろ?君は俺のものになるって」
「俺のものになるって……。そういう意味だったのね?」
変なことを言われて挙句、酔っていて覚えてないなんて言われたら、ぶん殴ってやろうかと思っていたのに……。
「そうだ。俺が君を抱いたのも、全ては君を俺のものにするためだ。 君を妊娠させれば、君は必然と俺のものになるからな?」
「っ……。アンタ、サイテー……!!」
否定するどころか、この男は肯定した。そしてわたしを、あの時の行為で妊娠させたことも認めた。
ーーー絶対に許せない!
「俺は君を俺のものにするためなら、どんな手段でも使うよ」