【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
【3.高城藍の過保護】
【透子、おはよう】
【体は大丈夫か?】
【透子、重い物は持っちゃダメだぞ】
【透子、体を冷やしちゃダメだぞ】
「あーもうっ!うるさい……!」
あの日のプロポーズ以来、毎日こうやって頻繁に連絡がくる。
それもそうだ。だってあの人は、もうわたしの夫になるつもりなのだから。
「もう、何なの……!」
プロポーズの返事はまだしていないけど、彼はわたしの夫になるのに相応しいのは、俺だと言わんばかりの態度であった。
あの日のプロポーズの言葉が、ずっと頭の中をリピートしている。
「透子も赤ちゃんも、必ず幸せにする」
わたしも赤ちゃんも必ず幸せにするって……。すごい自信だった。
そして何より、彼はあの言葉の後に続けてこう言ったんだ。
【俺はもう、君と結婚するつもりで子供を作ったからね】
「冗談じゃないわよ……」
わたしと結婚するつもりだって?わたしは絶対に認めないから、そんなの!
わたしはアイツと、絶対に結婚なんてしない。あんなヤツの妻になんて、誰がなるものか……!
それに子供だって。……いや、子供に罪はないな。子供を責めるのはダメね。