【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
【透子、次の検診いつ?】
そんなことを考えていた時よりも、またも高城藍からメッセージが届いた。
「え……。なんでそんなこと聞くのよ」
【なんで?】とメッセージを返すと、すぐに返信が来た。
【次の検診、俺も一緒に行くから】
「……は?」
俺も一緒に行く? いやいや、なんでよ……!
【来なくてていいです】
【俺も行く。絶対にだ】
「え、何なの……」
どこまで頑固なわけ……?来なくていいったら、いいの。
【一人で行けますので、大丈夫です】
そう言ったのに今度は【一人じゃ危ないだろ?君一人の体じゃないんだから】と返信が送られてきた。
【それは、そうですけど……】
【何かあったら俺が困る。だから一緒に行く】
そう強く言われたら、断れないって……。なんていえばいいのかな。なんかこう、過保護?みたいな……。
あの日のプロポーズ以来、彼はとてもつもなく過保護になったような気がする。その理由は分からないけど……。
【わたしまだ、産むなんて言ってませんけど】
そういえばわたし、あの人に【産む】なんて一言も言っていない。