【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
なんて言いつつも、わたしが折れたも同然だ。
でもやっぱり子供のことを考えると……。父親がいないのは寂しいかな、なんて思いも出ていたのは確かだった。
「透子……。幸せにするから、絶対に」
「……幸せにしてくれないと、困るんだけど」
この子のためにも、幸せにしてくれないと困る。わたしはともかく、この子には幸せになってほしいから……。
「透子が幸せで死にそうになるくらい、幸せにしてやる」
高城藍に自信満々にそう言われて、わたしは「何それ……。すごい自信じゃん」と言った。
「だって俺はお前を幸せに出来るのは、俺しかいないだろ?」
「何なの……。その自信」
一体その自信はどこから来るのだろうか……。わたしは彼のことを好きになれないと、以前伝えたはずなのに……。
それでもわたしは、この子のことを考えて結婚するしかないと思った。
「お前を幸せにしていいのは、俺だけなんだよ。俺以外の男がお前を幸せにするなんてのは、あり得ない」
力強くそう言われてわたしは、なぜかドキッとしてしまった。
「……何なの、それ」
訳が分からない……。