【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
「透子、改めてこれからもよろしく頼む」
「……こちらこそ」
今日からあなたは、わたしの夫になる人。そしてわたしは、今日からあなたの妻になる人。
夫婦になる今、子供のために真剣に向き合っていくことが大事になりそう……。
「透子、婚姻届、一緒に出しに行こう」
「……はい」
ーーーわたしはあの高城ホールディングスの御曹司と今日、結婚した。
そしてその日から、藍の溺愛が始まっていった。
✱ ✱ ✱
「透子、無理しちゃダメだ。俺がやる」
藍と結婚して、早一ヶ月が過ぎた。
「大丈夫だって。心配しすぎ」
最近は洗濯物を干す時にカゴを持っているだけで、そう言われてしまう。
構わず洗濯物を干していると、藍が「俺がやるから」と強引に割り込んできた。
「ちょっと、割り込んでこないでよ」
なんて押し返すけど、藍はなんとなく楽しんでいるようにも見えた。
「いいから、いいから。俺に任せておけって」
「ちょっと……!もう、邪魔なんだけど……」
なんて言いながら洗濯物を干していると、藍がニヤニヤしながらわたしの下着を見つめていた。