【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉

【7.高城家のルール】

「朝ご飯でも、食べようかな……」

　冷蔵庫からカットしてあるフルーツとヨーグルト、はちみつを取り出す。

「いただきます」
　
　フルーツにヨーグルトとはちみつをかけて、食べ始める。　いつも朝ご飯は和食などを食べたけれど、藍は朝ご飯にいつもフルーツやヨーグルトを食べているらしく、結婚してからはわたしもそれに合わせるようになっていた。
　この家の冷蔵庫には、いつもフルーツがたくさんストックしてある。

「ごちそうさまでした」

　朝ご飯のフルーツを食べ終えたわたしは、食器をシンクに片付けて散歩しようと外に出た。

「んん……。良い天気、だな」

　結婚して間もなく、藍の父親である高城明人がわたしたちの新居を用意してくれた。最高級マンションの最上階だ。
　最上階とはいえ、なかなか下に降りるまで大変だと思っていたけど、一階の出入り口まではわずかニ分という早さで降りることが出来る。

　このマンションは元々、高城ホールディングスが建設したセレブのためのマンションだった。
　セキュリティがしっかりしていて、出入り口には常に見張りの警備員も立っている。