【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
ピッとカードキーをかざして外に出ると、わたしは少し散歩をすることにした。
本当に、外の空気は気持ちいい。外に出て少し歩くのも、悪くない。
「んー……。気持ちいい」
大きなマンションの近くには、大きな公園もあり、連日たくさんの親子連れが遊んでいたり、ピクニックしたりしている。
そんな姿を見ながら散歩をするのは、楽しい。自分たちの赤ちゃんが産まれた時も、この公園近く、歩いて5分位の所に大きな病院もある。
そこは最先端のシステムを取り入れて治療をする、大きな大学病院だ。 何でもアメリカで最高峰と言われる大学病院出身の凄腕の先生がいて、その先生が藍と同級生らしく、学生時代は仲が良かったのだと、本人から直接聞いた。
そんなすごい同級生を持つ藍って、一体何者なのだろうか……。
まぁ高城ホールディングスという大きな会社を引っ張っていく未来の社長と言う所ではあるけど……。
わたしにとって藍は夫であり、お腹の子の父親でもある。だけどわたしたちは、旗から見たら全く釣り合っているように見えない。
むしろ、生まれも育ちも真逆だし、正反対の生き方をしていたはず。