【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
「おはよう、透子」
「藍、おはよう」
結婚して3ヶ月が経った。
「藍、フルーツ食べる?」
「ああ。もちろんだ」
相変わらず藍は、わたしたちを溺愛している。毎日のようにわたしたちに愛を囁く藍は、いつだって嬉しそうに笑っている。
「透子、今日はハチミツ多めにしてくれるか?」
「え? まぁ、いいけど……。朝からそんなに甘くしていいの?」
藍にフルーツを切りながら問いかけると、藍は「ああ。今日は甘いのが食べたい気分なんだ」と答えた。
「分かった。じゃあちょっと多めにするね」
「おう。よろしく頼む。 俺、顔洗ってくる」
「うん。分かった」
わたしはフルーツを切った後、器に盛り付けてヨーグルトとハチミツを多めにかけてテーブルに並べた。
「藍、シリアル食べる?」
「ああ、食べる」
「分かった」
シリアルの箱を開けてお皿にザラザラと盛り付けると、そこに豆乳をかけてテーブルに置いた。
「藍、朝ご飯出来たよ」
「おう。ありがとう、透子」
「ハチミツ、たっぷりかけておいたから」
藍は「いただきます」と手を合わせてから、フルーツを食べ始めた。