【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
4.聖女の、初めて
「足を開いて」
「足を?」
「そう。俺が間に入るから、怖がらないで」
わずかに開いた膝をぐいっと開けて、ヴォルフがわたしの両足の間に入ってくる。
「恥ずかしい……」
「大丈夫だ。スカートをめくってもいいか?」
「は、はい」
膝丈の短めのスカートの下には、男物のズボンをはいている。森の中ではそのほうが動きやすいから、以前ヴォルフに買ってもらったのだ。
「スボンを脱がせるぞ」
「はい……」
わたしが少し腰を浮かせると、ヴォルフが素早くズボンを取り去った。ズボンの下には少年用の下着。
「…………」
「あの、変かしら」
これはヴォルフに内緒で買ったもの。
スボンの下に女性用の下着だとかさばるので、薄手の布地で前とおしりだけを覆う小さな男物の下着を手に入れた。
「変じゃない。むしろ……燃える」
「え?」