【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
「何を……。聖なる水晶が光らなかったから!? それで、あたしと同じ顔のマリアーナがしゃしゃり出てきたの? そうか、あたしが北方神殿に行くことになったのは、あんたの差し金なのね!? いつもあたしに嫌がらせばかりして」
「北方神殿?」
そして、モーリーンはまわりにいた女性神官に大声で命じた。
「あなた達、聖女の名をかたる偽物を捕らえなさい!!」
神官達は動かない。
「聖女モーリーンの命令よ。早く! あたしの声は女神様の声と等しいと思いなさい!」
それでも、誰ひとり動こうとしない。
モーリーンは身にまとった美しいドレスのスカートをきつく握りしめて、子供のようにわめいた。
「あたしが聖女なのよ。東方神殿で聖なる水晶に選ばれた聖女なのよ。言うことを聞かないと、女神様のバチが当たるわよ!」
その時、開けっ放しだった扉から神殿長と神殿騎士達がなだれこんできた。
「マリアーナ様! ご無事ですか」
神殿騎士が素早くモーリーンを拘束する。
「やめて! あたしにさわらないで!!」
「予定どおり、大神殿最上階の貴賓室にお連れしなさい。出奔の恐れがある。決して目を離さぬように」
「北方神殿?」
そして、モーリーンはまわりにいた女性神官に大声で命じた。
「あなた達、聖女の名をかたる偽物を捕らえなさい!!」
神官達は動かない。
「聖女モーリーンの命令よ。早く! あたしの声は女神様の声と等しいと思いなさい!」
それでも、誰ひとり動こうとしない。
モーリーンは身にまとった美しいドレスのスカートをきつく握りしめて、子供のようにわめいた。
「あたしが聖女なのよ。東方神殿で聖なる水晶に選ばれた聖女なのよ。言うことを聞かないと、女神様のバチが当たるわよ!」
その時、開けっ放しだった扉から神殿長と神殿騎士達がなだれこんできた。
「マリアーナ様! ご無事ですか」
神殿騎士が素早くモーリーンを拘束する。
「やめて! あたしにさわらないで!!」
「予定どおり、大神殿最上階の貴賓室にお連れしなさい。出奔の恐れがある。決して目を離さぬように」