【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
「わたくしは聖女マリアーナ。女神の加護を賜り、その御心を申し伝える者……」
女神様。
わたしはヴォルフを愛しています。
わたしの心は、ヴォルフのものです。
どこにいても。誰といても。永遠に。
ヴォルフがまた怪我をしませんように。
ヴォルフがさみしがっていませんように。
ヴォルフに、この気持ちが届きますように……。
「あなたを愛し敬う民に、偉大なる女神の恩恵を与えたまえ」
祈りを捧げて、その場で聖なる水晶に手をかざす。
前回は近づきすぎて水晶を壊してしまったので、今回は離れたところからでいいと言われていた。
「あぁ、光が……!」
聖なる水晶に注目していた人々が大きくどよめいた。
目のくらむような輝きがあふれる。
まぶしい。
思わず目をつぶる。
まぶたの裏に感じる光が少し柔らかくなり、そっと目を開けると、祈りの最中からぼんやりと光っていた水晶を真っ白な光輝が覆っていた。
その様は恐ろしいほど清浄で、冴えた月の光を集めて凝縮したような神々しさだった。
女神様。
わたしはヴォルフを愛しています。
わたしの心は、ヴォルフのものです。
どこにいても。誰といても。永遠に。
ヴォルフがまた怪我をしませんように。
ヴォルフがさみしがっていませんように。
ヴォルフに、この気持ちが届きますように……。
「あなたを愛し敬う民に、偉大なる女神の恩恵を与えたまえ」
祈りを捧げて、その場で聖なる水晶に手をかざす。
前回は近づきすぎて水晶を壊してしまったので、今回は離れたところからでいいと言われていた。
「あぁ、光が……!」
聖なる水晶に注目していた人々が大きくどよめいた。
目のくらむような輝きがあふれる。
まぶしい。
思わず目をつぶる。
まぶたの裏に感じる光が少し柔らかくなり、そっと目を開けると、祈りの最中からぼんやりと光っていた水晶を真っ白な光輝が覆っていた。
その様は恐ろしいほど清浄で、冴えた月の光を集めて凝縮したような神々しさだった。