【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
「そんなこともあったか……」
頷いて、小首をかしげて見上げる。
「もう我慢しなくていいんだもの。ね?」
ぐっとヴォルフが息を飲みこむ音がした。
かすれた声で愛しそうにわたしの名前を呼ぶ。
「マリアーナ」
わたしの手を引き立ちあがらせると柔らかく抱きしめる。
「俺もおまえを悦くしたい。ふたりで気持ちよくなろう」
いつの間にか、窓から差しこむ光が濃い茜色に変わっていた。
ヴォルフの白銀の髪が夕陽を受けて飴色に輝いた。
ヴォルフに抱きあげられ、ふたりで寝台に倒れこむ。
白いシーツは茜色に染まっていた。
ヴォルフの髪も顔も目も、夕陽を受けて赤い炎に焼かれているように見える。特にその瞳は蝋燭の炎のようにちらちらと明滅し、時折ほの白く光っていた。
ヴォルフの額に汗が浮かんでいる。
少し顔を上げてヴォルフに口づけると、ヴォルフもうれしそうに微笑んでペロッと舌を出した。わたしも舌を伸ばし、舌と舌でまた口づける。
頷いて、小首をかしげて見上げる。
「もう我慢しなくていいんだもの。ね?」
ぐっとヴォルフが息を飲みこむ音がした。
かすれた声で愛しそうにわたしの名前を呼ぶ。
「マリアーナ」
わたしの手を引き立ちあがらせると柔らかく抱きしめる。
「俺もおまえを悦くしたい。ふたりで気持ちよくなろう」
いつの間にか、窓から差しこむ光が濃い茜色に変わっていた。
ヴォルフの白銀の髪が夕陽を受けて飴色に輝いた。
ヴォルフに抱きあげられ、ふたりで寝台に倒れこむ。
白いシーツは茜色に染まっていた。
ヴォルフの髪も顔も目も、夕陽を受けて赤い炎に焼かれているように見える。特にその瞳は蝋燭の炎のようにちらちらと明滅し、時折ほの白く光っていた。
ヴォルフの額に汗が浮かんでいる。
少し顔を上げてヴォルフに口づけると、ヴォルフもうれしそうに微笑んでペロッと舌を出した。わたしも舌を伸ばし、舌と舌でまた口づける。