【書籍化&コミカライズ】身代わり聖女の初夜権~国外追放されたわたし、なぜかもふもふの聖獣様に溺愛されています~
金色の狐が差し出す一輪の花を受け取ると、狐はぶんぶんと見事な尻尾を振った。
その後ろで獅子と虎も軽く尻尾を揺らす。
「この子達がわたくしの眷属神達。仲良くしてやってね」
「もちろんです! なんて素敵なの……」
ふらふらと近づこうとすると、背後のヴォルフに止められる。
「だから、いやだったんだ。マリアーナはもふもふが好きすぎる」
「だって、とても綺麗だし、抱きついたら気持ちよさそう……」
思わずうっとりしてしまう。
大きなもふもふ達に囲まれているところを想像して頬を上気させていると、眷属神達がどよめいた気がした。
「……?」
「マリアーナ、男をその気にさせるな」
ヴォルフが腕の中のわたしをくるっと回して広い胸に押しつける。視界からもふもふが消えてヴォルフだけになった。
「そんな可愛い顔を他の男に見せるんじゃない」
「男……?」
ヴォルフが一瞬光ると、わたしの前に白銀色の狼がいた。そして、再び光り輝いた次の瞬間には、また人の姿に戻る。
「ヴォルフ……?」
「あいつらも俺と同じだということだ」
同じだということ?
その後ろで獅子と虎も軽く尻尾を揺らす。
「この子達がわたくしの眷属神達。仲良くしてやってね」
「もちろんです! なんて素敵なの……」
ふらふらと近づこうとすると、背後のヴォルフに止められる。
「だから、いやだったんだ。マリアーナはもふもふが好きすぎる」
「だって、とても綺麗だし、抱きついたら気持ちよさそう……」
思わずうっとりしてしまう。
大きなもふもふ達に囲まれているところを想像して頬を上気させていると、眷属神達がどよめいた気がした。
「……?」
「マリアーナ、男をその気にさせるな」
ヴォルフが腕の中のわたしをくるっと回して広い胸に押しつける。視界からもふもふが消えてヴォルフだけになった。
「そんな可愛い顔を他の男に見せるんじゃない」
「男……?」
ヴォルフが一瞬光ると、わたしの前に白銀色の狼がいた。そして、再び光り輝いた次の瞬間には、また人の姿に戻る。
「ヴォルフ……?」
「あいつらも俺と同じだということだ」
同じだということ?